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“怒り”とのつきあい方

1講目 “怒り”ってどんな感情?

あなたは怒りについてどんなイメージを持っていますか?ワークをしてみると「不安になる」「怖い」「自己嫌悪になる」「カーッとなって論理的に考えられなくなる」などのイメージが出てきました。特に「女は感情的…」などと言われてしまうと、怒りを表すことをマイナスに考えてしまいます。
怒りは感情のひとつ、様々な感情を抱くのは状況に対する反応であって、「どう感じるか」を選ぶことはできません。けれども感情を抱いた後に起こす行動は選ぶことができます。まずは感情と行動を区別することが大切です。まず、怒りを持つことを恐れずに受け止めることで、よりよい行動を選択することが可能になるのです。

 



受講生の感想より
・「怒り」だけではなく他のいろいろな感情にも応用できますね。残り2回、すごく楽しみです。ありがとうございました。
・怒りへのイメージが変わりました。持ってもいいものだと分かっただけでもよかったです。

日時 平成27年3月10日(火) 午前10時~12時
講師

小松明子

(ウィメンズカウンセリング京都・フェミニストカウンセラー)

2講目 自分の“怒り”の正体

怒りとうまくつき合うためには、自分の怒りに気づいてそれを吟味することが必要です。怒っている時、自分の体に起きる変化や自分が取ってしまいがちな行動パターンなどを自覚しましょう。そして気持ちを落ち着け、怒りを扱いやすい大きさにできると、怒りを状況に対するシグナルとして使えるようになります。状況を判断するのに大切なのは自分の「境界」を理解することです。自分の境界とは、「私を独立した存在としてかたちづくり、他者の侵害を許さない領域」であり、感情や欲求、価値観などたくさんの要素でできています。自分の境界を侵害された時怒りを感じるのは当然のことです。
また、怒っても怒ってもすっきりしない時は、他の感情(悲しみや孤立感、無力感、恐怖など)が隠れていることもあります。様々な原因で積もり積もった怒りは整理し表現するのも難しいものです。時には医療やカウンセリングなどのサポートを求め、時間をかけることが必要です。

受講生の感想より
・年と共に怒りが少なくなると思っていたが、実は怒りを感じなくなり、自分の境界を見失っている状態であることが分かり、もっと怒りを感じるようにしなければいけないと思った。
・境界に関するお話がすごく面白かったです。これから怒っている人に出会っても今までほどビビらずに(!?)冷静に接することができるかもしれないと思います。来週も楽しみです。

日時 平成27年3月17日(火) 午前10時~12時

3講目 “怒り”に対処する方法

この日は怒りを相手に伝えるワークをしました。怒りを率直に表現し、相手に伝えるには、相手に焦点をあてるのではなく、自分の気持ちや要望を伝える言い方、「私メッセージ」で表現します。1、2講目で学んだように、自分に何が起こっているかを理解し、怒りを扱いやすい大きさにし伝える目的をはっきりさせて伝えます。そして、1回でうまくいくと思わないこと、期待通りの反応が返ってこない場合も多いことや、関係はすぐには変わらないことも頭にいれておくことです。気持ちを伝えることによって相手との関わり方を見直すことにもつながるでしょう。

受講生の感想より
・自分は怒りとはあまり関係ないと思っていたけど、小さな怒りは身近にあるし、上手に付き合っていければと思います。
・一度ではうまく伝えられなかったけど、練習して自分の気持ちを伝えられるようになりたいです。いいお話しありがとうございました。
・自分を見つめる機会になってよかったです。感情と行動についてよく分かりました。うまくコントロールできるといいなーとおもいました。ありがとうございました。

日時 平成27年3月24日(火) 午前10時~12時