スリランカは、2009年まで続いた26年もの長い内戦の影響で、インフラの整備は進むものの、内戦で亡くなった人々の遺族である女性たちは、子どもを国に残し諸外国へ出稼ぎに行かなければならない暮らしを送っています。 池本ニルミニさんは日本に住んで22年。日本の豊かな生活を実感する中で、女性たちが出稼ぎに行かずにそれ以上の収入を得ることができるように、得意の手工芸を活かして就労できる仕組みをつくる支援活動を始めています。また、スリランカのジャヤワルダナ大統領が、死去に際し、日本人に自身の角膜を提供したことに因んで、不要メガネの寄附を募りスリランカに送る活動や、子どもたちに文具や運動用品を送る活動についても語っていただきました。 また、1960年に世界初の女性首相になったシリマヴォ・バンダラナイケについて、その時代女性でありながら3度も首相になった政治手腕について知る機会となりました。 スリランカのシギリヤロックなどの美しい観光写真を会場に飾りつけ、セイロンティーとスリランカのジンジャークッキーをいただきながら、民族衣装サリーとサロンの着付けも体験できました。
受講生の感想 ・スリランカの歴史、文化、世界遺産を始め、メディアでは紹介されていない国の現状をたくさん聞かせて頂いてよかったです。ニルミニさんの活動に感銘を受けました。 ・観光地の魅力を語るだけではなく、歴史をくわしく説明してくれて、日本人とのご縁をわかりやすく講義していただいたこと。紅茶、サリーの実演も話題が広がって楽しかったです。
|